📖 作品紹介
3年に一度開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。ここを制した者は、やがて世界最高峰のコンクールでも栄冠を手にするというジンクスがあり、若きピアニストたちの登竜門として知られている。
養蜂家の父と各地を転々とし、自宅にピアノを持たない少年・風間塵。かつて「天才少女」として国内外のコンクールを制しながら、母の死をきっかけに表舞台から姿を消した栄伝亜夜。名門音楽院に学び、優勝候補の重圧を背負うマサル・カルロス・レヴィ・アナトール。そして、妻子を持つ生活者でありながら、最後のチャンスとしてコンクールに挑む会社員・高島明石。
境遇も音楽への向き合い方もまったく異なる出場者たちが、一次予選から本選まで、互いに刺激を与え合いながら音楽と対峙していく。文章だけで演奏そのものを描き切ったと評される筆致で、「才能とは何か」「音楽とは何か」という問いを、読む者の中に静かに響かせる一作。構想12年、取材11年、執筆7年をかけて生み出された、恩田陸さんの代表作である。
💬 読者レビュー
コンクールの話なのにギスギスしていないのが良い。文字を追いながら浮かぶ風景、音、匂い、全てにイマジネーションを掻き立てられる作品だった。塵が雨の中、師匠との約束の意味を求めてさまようシーン、遠くで鳴る雷──ここでタイトルが集約される。一気に読み終えるのがもったいなくて、静かな環境で少しずつ読みました。いつまでもこの余韻に浸っていたいです。
出典:honto電子書籍ストア「みんなのレビュー」(2016年11月投稿)
さすが直木賞&本屋大賞の2冠。ページを捲る手が止まりませんでした。化け物に挑む神童、王子に挑むサラリーマン──この天才たちのバトルロワイヤルに勝ち残るのは誰か? 早く続きを読まねば!という気持ちにさせられる一冊です。
出典:ブックライブ掲載レビュー(ブクログ経由・2025年6月投稿)
恩田陸の作品を読むのは2作目で、前作がやや青臭く感じてしまったので今回も少々警戒しながら読んでいた。音楽の魅力や感動をしっかりと文字で表現していて読む手は止まらなかったが、途中から小説というより絵コンテを読んでいる気分になり、興醒めしてしまう瞬間もあった。作者が映像化を意識しすぎているのではと感じる場面があったのは正直なところ。とはいえ上下巻通して楽しく読めたし、第三次予選のくだりは素晴らしかったので、★4つの評価としたい。
出典:ブックライブ掲載レビュー(2026年投稿・本人採点「★4」明記)
上巻の面白さに反して、下巻はやや冗長に感じた。上巻から続く演奏シーンの連続だが、下巻に入ると同じようなシーンが何度も繰り返される印象になり、後半はやや読むのが苦痛だった。ただ、下巻の最初、亜夜が風間塵と「月の光」を弾いて自分のカデンツァを掴む描写は本当に良かった。時間が経って思い返すと、自分が本当に経験した記憶のように思い出される、そういう読書体験ができる作品ではある。
出典:ブックライブ掲載レビュー(2026年7月投稿)
各書店サイトの評価内訳を確認したところ(honto電子書籍ストアの公開データでは、星5が972件、星4が518件、星3が176件、星2が36件、星1が4件/全1,706件)、本作は星1〜2の低評価が全体の2%程度と極めて少なく、かつ本文が公開されている低評価レビューを見つけることができませんでした。そのため今回は、上記のとおり星4〜5の高評価に加え、内容的に批判点を含む2件を「中評価」として掲載しています。上のレビューのうち3件目は投稿者本人が明記した星4評価、4件目は書店サイト上で星の数が確認できなかったため、文章のトーン(下巻を「冗長」「苦痛」と評した内容)から★3相当と判断して掲載しました。実在しない星1〜2のレビューを創作することはしていません。
✍️ 著者プロフィール
代表作に『六番目の小夜子』『夜のピクニック』『ユージニア』『黒と茶の幻想』『球形の季節』『三月は深き紅の淵を』『光の帝国』『ライオンハート』など。2019年には『蜜蜂と遠雷』のスピンオフ短編集『祝祭と予感』も刊行された。
参照:幻冬舎公式サイト/Wikipedia「恩田陸」
📋 書誌情報
参照:幻冬舎公式サイト/Amazon.co.jp/楽天ブックス
🙋 こんな人におすすめ
※ 本ページの情報はWikipedia、幻冬舎公式サイト、Amazon.co.jp、楽天ブックス、honto電子書籍ストア、ブックライブ等の公開情報をもとに作成しました。
※ 読者レビューは各サービスに実際に掲載された感想を、原文の趣旨を保ちながら要約・引用したものです。架空のレビューは含みません。レビューの選定・評価判断に関する編集上の注記は本文中に記載のとおりです。
※ ネタバレ厳禁のため、コンクールの結果や物語の結末には触れていません。
2026年8月21日 作成 by クロード(Anthropic)